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伊東市の再生プロジェクト

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[伊東市の再生プロジェクト]2025.11.1

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 伊東市の市議会選挙も終了し、このコラムを書いている時点ではまだ田久保市長の不信任決議の結果が出ていない段階ですが、再度の不信任決議は確定的ということで、また改めて市長選が行われることとなります。田久保市長は、ソーラー発電とか、図書館改築とかを争点にしているようですが、そもそも、さびれてしまった温泉地、観光地としての伊東市の再生が本来、市長としての責務となるべきではないでしょうか。そこで、今月のコラムは、伊東市の再生をどう考えるかを、あくまで私見ながら述べてみたいと思います。

 先日、伊東市を訪れて、伊東駅から伸びる商店街などを歩いてみたのですが、いわゆるシャッター街と化しており、開いている店の方が少ない感じで通行する人もほとんどいなく、全くと言っていいほど活気が感じられませんでした。私が最近訪れたことがある温泉地というと、草津温泉、有馬温泉があり、少し前には、熱海温泉、伊香保温泉を訪れたことがあります。温泉地の規模、繁栄度合いで(あくまでも私見で)順位付けをすると、1位・熱海温泉、2位・草津温泉、3位・有馬温泉、4位・伊香保温泉といったところでしょうか。伊東温泉としては、それら大温泉地に比べるもないほどにさびれているという感じです。

 そこで、それらの繁盛温泉地を分析してみますと、まず熱海温泉ですが、熱海駅から商店街が始まり、どこまで行っても店が途切れることなく、ホテルも林立して広範囲に分布しており、また、外食店も相当数存在するという、いわば「温泉都市」といっていいほどの大規模温泉地です。次に草津温泉ですが、群馬県の山の中にあるとはいえ、相当な規模で温泉地が広がっており、何よりも、「湯畑」という中心地を有しており、湯畑から広範囲に広がっており、ホテル・レストランも充実しているという感じです。有馬温泉は、熱海・草津に比べるとこぢんまりとしており、外食する店はあまり多くないという感じでした。伊香保温泉は、「石段街」は繁盛しているものの、石段を外れると途端に店もなくなり、そこだけが繁盛していて、外食する店もあまり多くないという印象でした。

 それらと比較すると伊東市(温泉)は、草津温泉の湯畑のように中心となる場所もなく、ホテルも林立しているというほどでもなく伊東市内全域に散逸しており、外食するような店もあまりないということが言えると思います。そこで、再生案として考えたことがいくつかあります。まず、熱海や草津が大勢の観光客を集めているのは、日帰り客でも楽しめるような食事をするところが充実しているからだと思います。そうだとすれば、伊東市としては、市内に“客を呼べる”レストランを誘致するということが考えられます。もちろん、伊東市の外からシェフを呼んできてもいいし、市内で腕の立つシェフをSNSなどで売り出すということが考えられましょう。和食、洋食、フレンチ、イタリアン、中華など熱海ではジャンルごとに有名店がラインナップしています。伊東市でも、ジャンルごとに支援重点店舗を指定して、全国にアピールしていくというのはいかがでしょうか。
 
 次に考えられるのは、ホテルの再生でしょう。申し訳ないですが、伊東市内のホテルは有名なハ〇ヤホテル、伊東〇ホテルなども老朽化しており、伊東市として再築資金を融資するなどして、ホテルの立て直し、さらには高級ブランドホテルの構築などを市として応援していくということも考えられると思います。後は、訪問客が集積するような中心地を構築することですが、私の見たところ、伊東駅前もそれほど大きな広場を確保することができなさそうですし、海岸沿いに道の駅があるのですが、ちょっと町から離れていますので、せっかくあるアーケード商店街の中に“お祭り広場”的な場所を確保するというのはどうかと思います。

 以上、伊東市民でもないのが勝手に街の再生案を考えてみましたが、新しい市長にはぜひとも参考にしていただきたいと思っています。
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